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加齢による変化を知ろう!!
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人と同様、動物も加齢に伴ってか体に変化が見られます。
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さまざまな臓器の機能低下、環境変化などへの対応力の低下が認められます。
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「高齢期」とは、その動物の寿命の75%を経過した状態と定義されています。
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このページでは各臓器の変化についてましたので参考にしていただければ幸いです
1、中枢神経系の変化
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神経伝達の変化
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交感神経活性の低下(副交感神経の感受性増加)
2、口腔内の変化
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唾液の分泌低下 → 口腔内疾患の増加
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歯の損失・歯石の増加・歯周病の増加 → 不快感や口臭が増す、食事の量の低下
3、感覚器系の変化
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嗅覚の低下 → 摂食量の低下、体重の減少
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視覚・聴覚の低下 → 名前を呼んでも反応しない
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まぶたの筋肉の低下による不完全なまばたき
4、代謝系の変化
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喉の渇きの低下 → 脱水
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体温調節機能の低下 → 低体温または高体温
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免疫力の低下 → 感染症、疾患、がんリスクが増す
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薬物代謝率の低下 → 薬物耐性
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睡眠時間の増加
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活動量、代謝率の低下 → 筋肉量の低下、肥満


5、腎機能の変化
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腎容積・腎血流量の減少・糸球体濾過量の低下
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ナトリウム貯蔵能の低下
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水分の貯蔵能の低下
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多飲・多尿
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尿の濃縮能の低下

6、肝・胆道系の機能の変化
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肝細胞の減少による機能の低下
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肝血流量の低下に伴う薬や他の物質の分解の遅延
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凝固機能の低下
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グルコース調整能の低下
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胆泥の貯留

7、消化器系の変化
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消化能の低下
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腸の運動性(蠕動運動)の低下 → 下痢や便秘
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膵臓の機能低下 → 栄養消化率の低下

8、生殖系の変化
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不規則の発情サイクル
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生理の停止 → これは卵巣の機能異常です
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前立線の肥大 → 去勢手術を受けていないワンちゃんは注意です
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精巣の腫大 → 腫瘍の可能性があります。
9、循環器系の変化
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心臓の弁が厚くなり動きが悪くなる → 血液の流れが悪くなる
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血液の流れが悪くなると血管を細めて血の巡りを良くしようとする
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心臓病の発生
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お薬の反応が悪くなる

10、呼吸器系の変化
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肺活量の低下
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肺胞の伸縮性の低下
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呼吸数の増加
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咽頭反射の変化 → 例:飲水時にむせやすくなる
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咳が増える

11、その他の変化
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できものやシミができやすくなる
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顔(特に目や鼻、口周り)に白髪が出る
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目の奥が白くなる
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体形が変わる(体重の増加) → 基礎代謝の低下により
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お尻が小さく見える
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後肢の歩幅が狭くなる
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散歩でよく立ち止まる
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